徳原真人のガーデニングABC
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第105回 いよいよ剪定の季節ですね

文・写真/ブルームフィールド Yoshino 掲載日:2014年11月6日

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皆さんがガーデンに植えている樹木もそのまま放任していると形も乱れてきますし大きくなっていきますね。チョット頑張って、そんな樹木の剪定に挑戦してみませんか?

剪定のPoint:自分がつくりたい樹形をイメージしましょう。
ただし、樹木はそれぞれに特徴ある樹形を持っていますので、まず庭に植えた樹木の本来の形を知ることが大事です。

柔らかいラインが好きで植えたのなら、ずっと柔らかいラインのまま草花に寄り添ってほしいですよね。 伸びやかな樹形が好きで植えたのなら、ゴツゴツした枝はつくりたくありませんね。チョットした剪定のポイントを押さえれば、イメージしたように樹形をつくることが出来ますよ。

11月に入り、秋の気配が色濃くなってきました。
もうしばらくすると気温と共に地温も下がり、庭の落葉樹は冬の訪れの準備に入るようになります。そろそろ本格的な剪定の時期です。

本格的な落葉樹の剪定の時期を前に、剪定の基本について触れてみたいと思います。

・落葉樹は葉を落として休眠するので、この休眠期が剪定の適期になります。

・ 常緑樹の多くは、よほど気温や地温が下がらない地域であれば、葉を付けたまま冬を越しますので一年中活発に活動しているように思われがちですが、寒い冬は生長を抑えて暖かな春を待ちわびています。
この常緑樹が活動を抑えている真冬に強い剪定をすると負担を掛けることになりますので、常緑樹の場合は真冬の剪定は避けてください。

剪定の基本は、どの樹種にも共通です。
  • 花や実を鑑賞する為に庭に植えた樹木は、その花の咲く時期によって春咲き、夏咲きがあり、剪定の適期が違うので注意が必要です。
  • 剪定の適期を確認しましょう。
  • 適期が確認できたら樹木の様子を良く観察しましょう。
  • 仕上がりの樹形をイメージしましょう。
  • 大きさと形のイメージをしましょう。

いよいよ剪定です。

1.まず不要枝の剪定をしましょう。
複数本ある枝を切る時には、先ず全体の樹形を見て、それぞれの枝が伸びている方向を見ましょう。内側に向かっている枝は他の枝と交差していきますし、幹の内部に陽が入のを妨げる枝になるかもしれませんね。 このように、樹形を乱したり、生育を妨げる枝等が不要枝と呼ばれる枝です。
→庭木の剪定ABC 剪定の目的と剪定すべき8つの不要枝

2.次に大きさを抑える切り戻し剪定をしましょう。
長く勢いよく伸びている枝は、その枝の元の方にある枝別れしている枝の先で剪定しましょう。これが切り戻し剪定です。
→庭木の剪定ABC 「切り戻し剪定」の基本

玉崎先生によるモミジの剪定

NHK趣味の園芸でお馴染みの玉崎先生のモミジの剪定の動画をご参考にご覧ください。

ブルームフィールド Yoshino プロフィール

JAG(ジャパンガーデンデザイナーズ協会)正会員
RHSJ(英国王立園芸協会日本支部)コンテナガーデニングマスター
静岡国際園芸博覧会で花壇クラス金賞、RHSJ 特別賞をはじめ、第21 回全国都市緑化しずおかフェア奨励賞等、数々の賞を受賞。
また、様々なガーデニングコンテンツの開発を行い、著書に「だれでもできる!庭木・花木の剪定」(主婦の友社)がある。
ブルームフィールド式剪定メソッドの中心開発者
Bloom Field
株式会社アイ・アンド・プラス Bloom Field事業部