徳原真人のガーデニングABC
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第72回 デザインの拠りどころはやはり自然から学ぼう 〜遅い春を満喫して〜

文・写真/徳原真人 掲載日:2012年4月4日

スイセンとハナニラ

近くの公園では、やっとスイセンが咲き始め、チューリップの芽が5〜6cm程度伸び始めた状態です。梅の花が3月10日くらいになってやっと咲き始めたくらいですから、4月10日頃には、梅と桜と桃の花がいっぺんに咲きそろうのではないかと思います。

雑木の新芽が赤らんで芽を吹きかけている樹木もあります。この時期の自然はとっても多様で、変化が早く面白いです。

私は3月から4月下旬のゴールデンウィーク入りのこの時期を、注意深く自然観察しています。同時に、ガーデンデザインを行なう上で、バランス感覚やプロポーションの取り方、またポイントの利かせ方などをここから学んでいます。
包丁やノミを研ぐ砥石のようなもので、常にバランスと多様性の豊かな環境に身を置いておくと、感受性がシャープになっていきます。私自身ロジカルに物事を言うタイプですが、しかし感覚を養う能力は本物に触れる経験をたくさん持つ事が一番だと思います。美術品の鑑定を仕事とする人が、とにかく一流品のみをたくさん観続けなさいというのと同じことですね。

そんな訳で、今月は私が身の回りで出あった景色、植物景観を続けて配信していきたいと考えています。
冒頭でも言いましたように私の地域では、まだ自然が半分コートを被ったような状態です。これから4月下旬までの移り変わりを影像を通して観察していきましょう。

四季の森の3月下旬の景観

まず第一弾は、栃木市郊外にある四季の森です。地元の村おこしで、春を中心とした花木を散歩道沿いに植栽した地域で、これからは1週間ごとに景色が変化していきます。

四季の森のそれぞれの景観   ※画像をクリックすると拡大表示されます


マンサクとサンシュユ
3月の最終週はマンサクとサンシュユがほぼ満開でした。

フクジュソウ
斜面の土手にはフクジュソウが咲いており節分草の花がほぼ咲き終わっていた状態です。

ホトケノザ
田んぼとの境の土手には、ホトケノザが咲いています。濃い赤紫色の花ですが群生している姿がじゅうたんのようで綺麗ですね。

ラミウム
ガーデニングでよく使うラミウムは、このホトケノザの仲間ですね。ホトケノザを学名表記にするとラミウム オドリコソウ属に入ります。自然を良く観察するメリットは、植物をどんな環境に植栽したらよいかの判断の基準にもなります。


今月は草花の様子をおって配信していきますので、楽しみにしてください。

Bloom Field
株式会社アイ・アンド・プラス Bloom Field事業部