■第29回 「麻薬の原料もある−ケシの仲間」 |
![]() 一方、ケシの仲間のうちの特定の一種としての「ケシ」はよく知られているようにモルヒネの原料で、この麻薬としてのケシも古くからヨーロッパに広がり、ギリシャ神話でも眠りの神ピュプノスの宮殿のまわり一面に咲いていた、とされます。ケシは「眠り」の象徴であり、花言葉は「忘却」となっています。 |
![]() アイスランド・ポピー(Iceland poppy : Papaver nudicaule)はシベリアヒナゲシとも呼ばれ、北半球の高緯度寒冷地に広く分布している種類で、改良された園芸品種は野生種よりもかなり大きく、花色も豊富で華やかなものになっています。細い花茎が枝分かれせず長く伸びて途中には葉がつかず、見かけによらず強くてしっかりしているうえ水揚げがよくて、温暖地やビニルハウスなどで栽培すると2月ごろから長いこと次々に咲くので、切花として利用されています。当然寒さにも強く花壇植えにももちろん利用できます。 |
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