三輪先生のガーデニングABC
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  4. 第10回 エリカの楽しみ

■第10回 「エリカの楽しみ」

ブライダル・ヒース
ブライダル・ヒース(エリカ・バウエリ Erica baueri):長く伸びる枝のところどころに、長さ2cmほどの先のすぼまった筒形の花の房をつけます。花色は白のほかピンクや白に口紅になるものなどがあり、開花期はおもに春ですが、年間を通してポツポツと咲き続ける性質があります。
この20年ほど、いろんな種類のエリカが園芸店の店先を賑わせるようになって、鉢花としてすっかり定着しました。最近ではほとんど1年を通して出まわっていますが、いちばん種類も多く、美しい花が見られるのは2月から3月にかけてです。

エリカは800近い種類が知られていて、そのほとんどは南アフリカのケープ地方が原産です。ヨーロッパを中心とする地域にも20種ほどの自生がありますが、鉢花として生産されているもののほとんどは南アフリカの原産の種類です。

ヨーロッパ原産のエリカは欧米では庭園植物としての歴史が古く、たくさんの園芸品種がありますが、南アフリカのエリカは諸外国でもある一時期をのぞいて園芸植物としてあまり注目されてたことがなく、品種改良などもわずかしか行われていません。そのため、現在鉢花として出まわっているエリカの大部分は自生種がそのまま栽培されたものです。園芸店でふつうに見られるエリカは、南アフリカのものだけで20から30種類もあると思いますが、これほどの種類が鉢花として生産されているのは世界中で日本だけです。日本は世界中でもっとも多種多様なエリカを日常的に楽しむことができる国なのです。

南アフリカのエリカは種類が多いだけに、花の形や色も非常に変化に富んでいて、まさに千変万化です。かつてはジャノメエリカ(Erica canaliculata)が広く知られている唯一の種類で、そのほかの種類はほとんど知られていませんでした。新しい種類が次々に紹介されるようになって、エリカのイメージもすっかり変わり、ジャノメエリカも最近ではすっかり影をひそめてしまい、鉢花もときどき見かける程度ですが、今でも伊豆などの暖かい地方へ行くと、庭先や日当たりのいい畑の一角で年末から春先まで、大きさ4〜5mmで藤桃色の小さなベル型の花をびっしりと咲かせているのを見ることができます。
ジャノメエリカ
ジャノメエリカ(エリカ・カナリクラタ Erica canaliculata):以前はエリカといえばこの種類しか知られていませんでした。エリカの中では大型になる種類の一つで、南アフリカのエリカの中では最も低温に耐えます。暖地では庭植えで楽しむこともでき、11月ごろから春先まで咲き続けます。
エリカはどれもかわいらしい感じの花をつけるのでだれにでも好まれるのですが、鉢花としてはやや管理しにくい植物でもあります。多くの種類は花の期間も長く、管理さえじょうずにすれば3ヶ月以上咲き続けるものも少なくありませんが、そのために注意しなければならないポイントがいくつかあります。


ファイアー・ヒース
ファイアー・ヒース(エリカ・ケリントイデスErica cerinthoides):南アフリカでは最も広い地域に自生する種類です。
Bloom Field
株式会社アイ・アンド・プラス Bloom Field事業部